終活(しゅうかつ)と聞くと、若い方、元気な方は別次元の話のように聞こえる方もいるのではないでしょうか?
一般的には自身の死を目前にする前に、どんな医療や介護を受けたいのか、どんな葬儀にしたいのか等を決めて自身の配偶者や子に負担をかけないようにする。という感覚でとらえておられると思います。
そしてそれは間違いではありません。
また逆に終活はしないほうがよい、という考え方もあるようです。
どちらが正しいとかはここでは述べませんが、色々な考え方があるなと知っておく事は必要です。そして多くの偉人が「死を意識する」事で人生をより豊かにすると述べています。
今回は終活のおおまかな枠組みを知り、人生をより豊かな方向へ進むヒントやきっかけになればと考えています。若い方、元気な方も必見です。
終活(しゅうかつ)の意味とその応用
終活とは人生の終わりの活動をするという事です。「週間朝日」様が作った造語で、現代では一般的に認知されている言葉といえます。
一般的な終活の内容は、自分の医療や介護の希望、葬儀の方法、お墓の希望等をご自身が決めます。その他、日常生活の事務手続き(引き落とし口座の内容や印鑑の場所等)に必要な内容の明記や明示等もあります。
大事な事は決まりはないという事です。
一般的に言われている事は大事な内容です。しかし、それ以外も多くあると考える事です。
結論から言うと、ご自身にしかわからない事です。
ポイントはご自身が病気等で日常生活、経済活動が出来なくなった場合に、それを代行する人(配偶者や子等)が困らないように準備をしておくという事です。
1人1人に最適化された終活があると考えると楽しくなってきますね。ここでは、一般的に言われている内容の終活は優秀な方々へお願いして、ちまたで聞いた内容の一部を紹介いたします。
ケース1 大事な植木や盆栽の管理方法の伝授
私は植木や盆栽が趣味です。もし私が病気等でその植木等の世話を出来なくなったら悲しい事です。大事な植木の世話を口頭で息子や娘に伝えています。分からない部分も多く、同時に文章にして管理方法をわかる範囲で伝えています。仮に私が復帰できず管理が難しいなら処分方法も伝えています。
ケース2 介護の知識の伝承
私は妻を介護しています。私が介護が出来ない場合は娘に可能な範囲で行なってもらう事にしています。今のうちから介護に参加してもらい、内服の方法、食事介助の方法を伝授しています。また訪問診療の先生とも顔なじみになってもらっています。一度に沢山の事は出来ないと思いますので、徐々に参加してもらっています。協力的で私も安心です。
ケース3 別荘の処分
夏になれば山間部の別荘に移り住み、涼しい夏を過ごしています。あと5年位はその生活を続けたいのですが、売却するにも価値があまりない様子で、まわりの別荘でも買い手が何年もつかない状態です。子供もいないし、5年後は管理もしたくないので、管理したいという方を探しました。私の知り合いの息子が譲ってほしいと申し出てくれたので、5年後の心配は無くなりました。
ここであげさせた頂いた例は私が直接聞いた内容ばかりです。
当たり前というと当たり前の内容です。終活と聞いても難しく考える必要がない事がわかります。それぞれの終活を一度楽しんでみて下さい。
きっと思いもよらなかった内容が出てくるかもしれませんよ。そして、若い方、元気な方、必見といった理由は他にあります。
冒頭でも述べましたが、「死を意識する」という事で、「生きている実感」の意識にかわるという事です。
多くの偉人が「死を意識する」事を勧めています。
ここで間違ってはいけないのが、明日死ぬから何やっても一緒だ。と考える事ではありません。ここにはそういう人はいないと思いますが。
明日死ぬとしたら私は何が出来るのだろうか?と真剣に考える事です。
もし、明日死ぬと分かっていたら、大切な人に「ありがとう」と伝える事も素晴らしい事です。もし、明日死ぬとしたら、何かやり残した事はないか考えるのです。小さな事でも構わないと私は思います。
専門家がアドバイス、終活(しゅうかつ)の知識を伝授
終活に興味をもった方もいるかと思います。本屋さんに行けばその内容の本も沢山売られています。しかし、どうしても1人では不安だ誰か慣れた人のアドバイスや意見を聞きたい。真剣に取り組みたいとお考えの方もいるでしょう。
終活の専門家と検索して色々な資格で活動されている方、法人で活動されている方、様々にあるのがわかります。多くの人が困っている方々の役に立とうとしている、すばらしい国だと思います。
それぞれの専門の方々、法人の活動を応援いたします。切磋琢磨して頂き、よりよいサービスが生まれてくるのが楽しみです。
ここで、問題になるのが私達がどの資格の方やサービスを選んでいいのか迷うという事です。
私達も終活の知識を身につけなければなりません。いくつになっても学びは必要ですね。
手に取った本は誰が書いたのか、どの協会が発行しているのかも同時に知っておくといいかもしれませんね。
学びを進めて、自分で出来る事は自然としている事でしょう。それ以外の「自分では分かりにくいと思う内容」を専門の方に依頼すればいいと思います。
それぞれの資格、法人での得意分野や売りが、学びを進める事でわかってくるのでお薦めです。もちろん、最初からすべて専門家へ依頼する事が必要な場合もありますので臨機応変な選択が必要です。
ここでは専門家の得意分野をパターン化するとどういう表現になるのか挙げておきます。
1 生活全般に対して的確なアドバイスを得意としているパターン
2 煩雑な法律関係を得意としているパターン
3 終活の全体構造を示す事を得意としているパターン
4 ある一点特化から派生してサービス提供するパターン
これらははっきりと分ける事はできませんがあえて分けるとこうなると思います。抽象的で理解しにくいと思われますが、それだけ多様にサービスが充実してきている証拠です。
これらの専門の方々の知識を借りる場合は信頼して、同時に1人1人が考えてよりよい方向にすすんでいく事を願っております。
まとめ
終活(しゅうかつ)という言葉は「週間朝日」様より誕生しました。それから数年後、色々な意味が付け加えられ今でも成長しています。
私達の想像が無限である事が分かります。これからも成長を続けいく事と思います。
大切なのは人の幸せを願う人が沢山いたという事です。
色々な方の知恵を吸収し皆様がより幸せな生活を送る事を切に願っております。
冒頭でも、文中でも述べましたが「死を意識する」本当の意味を多くの人が理解すればこの日本は大きく飛躍する事と思います。
スティーブ・ジョブズもこう言っています。
「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」
最後まで読んで下さりありがとうございます。